9月の薔薇

 今年は関東は風台風の当たり年らしい。
薔薇を育て始めた頃は、風でシュートが何度か折れた。支柱をしなかったせいだ。
風の他にも、自分のお尻や、子どものせいでシュートは折れる。
根元からもげたシュートはそれきりだが、途中で折れてもシュートはその先から枝をのばす。それがわかってからはシュートが出たらとりあえず縛る癖がついた。
そのせいか今ではシュートが根元から折れる事はほとんどない。
 たまに枝の途中から伸びた良い若枝がもげる事はあるが、そういうときはすぐ挿木する。若くてエネルギーがある枝はよくつく。もげた根本をそのままつけて挿すとよくつく事もわかった。
 9月に入り、クチバをちらほら、ハキリバチの切ったあとも見かけるようになったが、ほおってある。クチバは大物になると本人は隠れているつもりでも目立つので処刑する。
 ハキリバチは葉先を切る事で根っこの伸びが良くなる効果があるかもしれないので、あまりひどくない限り放っておく。
 
 我が家の庭はこのようにあれこれ理屈を付けた放任の庭なので、ぽつぽつと薔薇の花がさいているが、よく見ると虫食いで十六夜薔薇みたいになっていたりする。秋ももっと深まれば、勝手にきれいに咲いてくれるようになるので、まだ残暑の厳しい庭をいくぶん涼しい室内から眺める毎日。

 今年はアイスバーグの夏剪定をかなり深くしてみたのが、もう蕾をつけて来た。
 秋の薔薇はどうなる事やら。