秋の庭 シックな紫の花々

 濃い紫のメドウセイジ、手前には孔雀アスターがふんわりと咲いている。さらに手前にはサルビアアズレアが、空色とでも言おうか、明るい水色の花を咲かせている。角にはキャットミントのうす水色の小花が霞のように煙っているし、隣にはカラミンサも紗をかけたように咲いている。
 秋の薄曇りの空に時間が止まったように綺麗に咲いてくれる花々。

 思わず娘を呼びつけて「この一角、綺麗でしょ」と言ったら、「写真撮れば」ですと。
今、我が家にはカメラが無い。だから一瞬を心に焼きつけなければならない。
カメラが壊れてから、薔薇を前よりも切り花にする事が多くなった。庭で咲かせて人知れず散ってしまうのがなんだか惜しくなったのだ。
リボン刺繍の本も買ってしまった。

 いつの日か、薔薇の刺繍の衣装を着た人形を作ろうと思っている。