紫陽花


 子供の通学路は古くからの住宅街で、園芸を楽しんでいる方が多い。毎年目のさめるような青い大きな花を咲かせる紫陽花。

 スペインの友達の家に遊びに行ったとき、マンションの中庭に大きな紫陽花がたくさん咲いていた。西洋紫陽花ではなくて、日本に良くあるような手まり咲きの大きなものでした。そしてお母さんの名前がオルテンシア。紫陽花という意味なのだそうです。
紫陽花が日本原産と言う事を知っていて、嬉しそうに教えてくれました。

 スペインの北方にはその昔、日本の猟師さんがたくさん蛸漁に行き、紫陽花や椿を持ち込んだのだそうです。亡くなる方がいると、そこに埋葬したそうです。ふるさとの花を植えて故人の慰めにしたのだそうです。
 今ではそれが古木となって、まるで大昔からそこにはえていたかのように現地に馴染んでいるそうです。女性の名前になるほど紫陽花が愛されているなんてとても嬉しく思いました。